別世界
2023/02/24
先日、学生時代のお稽古ごとの先生よりお誘いをいただいて琴、三味線、尺八の演奏会に行ってきました。若い演奏者の方々でとても勉強になりました。演奏の初めには緊張からか、かすかに手が震えているのですが、曲が進むうちに落ち着かれてしっかりとした手つきになっていきました。艶のある声や深く響く音が私のつたない理解でさえ素晴らしい演奏だったと感じられ心地良い時間でした。小さな会場で聴衆も少ないので、MCの時には和やかな雰囲気で楽しませていただきました。学生のころからたくさんの研鑽を積まれて、それでもまだまだ足りない、毎日が勉強とおっしゃる謙虚な気持ちは素敵だなあと思います。稽古照今(けいこしょうこん→温故知新と同じような意味だそうです)と言われ、古典音楽だけでなく広く様々な勉強されているというお話でした。音楽だけではないかもしれませんが、背景にある歴史や作曲家の思いをも受け止めて、自分の演奏に活かしていくことは大変な努力が必要なんだろうなと思いました。またそれを支える周りの方々の温かい雰囲気も感じられほっこりした気持ちで別世界から帰途につきました。