エプロン
2023/09/08
この前、ずっと使っていたエプロンをクローゼットの奥にしまいました。手放せないのです。そのエプロンは20代のころから使っていたのですが、しっかりしたデニム生地で汚れも目立たず長年使ってきました。食器や布巾を消毒や漂白するために使った漂白剤が点々と飛んで色が抜けたりしているところもありましたが、大して痛むことなく何度も洗濯に耐えてきました。このエプロンをつけて苦心しながら離乳食を作ったこと、食後すぐに眠くなる子供を膝に抱いてエプロンに頬をくっつけて眠った子供の背中を撫でて時間を過ごしたこと、小学生になってからも何度も子供の涙を拭き抱きしめたこと。子供との時間が刻み込まれたエプロンです。ですが少しくたびれてきて、子供たちも大人になったので心機一転にと新しいエプロンを買いました。子供たちが帰ってきたときに「これはお母さんの味」と言ってもらえるように新しいエプロンで料理したいと思います。しまいこんだエプロンと同じように忘れられない思い出がしみこんでいきますように。