美術館

先日、何年かぶりに美術館に行って絵を見てきました。絵を見ていると体の中、心の中から豊かな気持ちになります。この絵はどこに飾られていたのだろう、自宅のリビングだったのか寝室だったのか、宮殿の広間だったのかと絵の題材から考えるのも楽しみ方の一つです。暖炉の上や寝室の壁に飾るのでと指定されて画家に注文された絵画もあるようです。絵が注文主に渡ってから何十年、何百年とそこにあったのでしょうか。美術館蔵と書かれている絵は誰かの手から手へ渡って美術館へと来たのでしょうか。絵画展のテーマに合うとはいえ数ある絵画の中でなぜこの絵が選ばれ日本にやってきたのか。少なくともこの絵画展を開催するのには海外の美術館とZOOMで何度も会議をしたのではないだろうかなどと想像しながら絵を見るとまた違ったように見えるのが面白いのです。ただ単純に絵を鑑賞する、絵の中の物語を想像するのも楽しいのですが、絵が今ここにある経緯を考えてみるのも私なりの鑑賞だったりします。