源氏物語
2023/11/27
子どもの頃に本好きの母から「本は何度も読み返すもの。読む年齢によって内容が違うように感じられるから。」と言われたことがあります。私は何年ぶりかで源氏物語の現代語訳を読み返しています。最初は学生のころに勉強のために読んでいたら面白くなり、勉強そっちのけで読みふけったのです。その次は瀬戸内寂聴さんが翻訳された美しい装丁の源氏物語を購入し、子育ての忙しいなか何とか時間を作って読みました。あれから何年もたって先日図書館で違う作家さんが現代語訳された源氏物語をふと手に取りました。読み始めたら止まれなくなり、あっという間にあの世界観に引き込まれました。学生の頃は恋愛小説として、子育て中は子供の先々を心配する母の目線で、今は若いときの恋愛、政治、駆け引き、人間関係などを考えます。学生の頃とは違った目線で全く違う内容のように感じます。今までの経験が違う視線で見せてくれるのですね。