四世代にわたる思い

母がたくさんある着物を片付けたいというので娘と実家に行ってきました。最近、母は足を悪くしてから正座ができなくなり、着物を着て出かけることが少なくなったと言います。母と私、娘の3人で母の嫁入り道具の和箪笥を開け、一つ一つ広げていきました。母が成人式で締めた帯や私の卒業式で着た着物などたくさん出てきました。また20年以上前に亡くなった私の祖母が母に残した物もたくさんあり、小柄だった祖母が母でも着られるように仕立て直したものもありました。大病をして熱に浮かされている時に母へ残す着物のことを、母のことを考えていたのかと思うと胸がつまります。そして祖母が亡くなってすぐに生まれた私の娘が着物のほとんどを引き継ぐことになりました。祖母はひ孫が受け継いでくれることを喜んでくれるでしょうか？4世代にわたって受け継がれる着物に込められた思いを大切にしていきたいと思います。